2021/10/11

スターバックス、LGBTQ+コミュニティ支援に約300万円の寄付を実施
19の中学・高校・大学・教育関係者およそ5,700名に多様性やLGBTQ+について考える授業を提供

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社〔本社所在地:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):水口貴文〕は、2021年4月に誰もが自分らしく生きられる社会の実現を目指し、多様性を表した「カラーチェンジングコールドカップセットNOFILTER」をオンライン販売し、このたびその売上の一部である3,095,820円を認定NPO法人ReBit(以下、ReBit)へ寄付したことをご報告いたします。
この寄付は、スターバックスとReBitが子ども・若者のLGBTQ+理解促進を目的として実施する「レインボー学校プロジェクト」に役立てられます。プロジェクトの実施2年目となった今年は、多くのお客様のご賛同により、昨年の6倍以上となる19の中学・高校・大学にて、約5,700名の若者や教育関係者へ多様性について理解を深める出張授業を提供する予定です。
※新型コロナウイルス感染拡大等の影響により、授業の実施回数やプロジェクトの活動内容が変更になる可能性があります。

■30人クラスに2~3名、学校のLGBTQ+の現実

LGBTQ+は日本の人口の8.9%※1とされています。しかし、LGBTQ+の子どもは家庭でも学校でも適切なサポートを得づらく、約7割がいじめを経験し※2、性同一障害の子どもの約3割が不登校となり※3約6割が自殺を考えたことがある※3と報告されています。一方で、LGBTQ+について学んだことがある中学生はわずか11%※4といいます。
※1出典:電通ダイバーシティ・ラボ(2020)「LGBTQ+調査2020」、※2出典:いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン(2014)「LGBTの学校生活に関する実態調査(2013) 結果報告書」、 ※3出典:中塚幹也(2017)「封じ込められた子ども,その心を聴く:性同一性障害の生徒に向き合う」.ふくろう出版,pp.1-340、※4出典:ReBit(2019)「多様な性に関する授業がもたらす教育効果の調査報告」

■若者たちに多様性に触れる機会を提供する「レインボー学校プロジェクト」

スターバックス コーヒー ジャパンは、すべての若者が多様な性について正しい知識を身に着け、安心して学校に通えるようになることを願って、2020年からReBitとともにレインボー学校プロジェクトを実施しています。
2020年は、中学校・高等学校3校で出張授業を実施。スターバックスのパートナー(従業員)を含めた複数のLGBTQ+当事者やアライ(LGBTQ+を理解し、支援する人)が登壇し、約1,500名の若者に自分の経験を語りました。授業実施後、生徒や教職員の態度・行動に変化が見られ、制服やヘアースタイルなどの校則見直しの動きも報告されました。

■2021年プログラム実施概要

実施期間:2021年10月~2022年1月
対象:全国19の中学・高校・大学・教育関係者約5,700名
※新型コロナウイルス感染拡大等の影響により、実施期間や回数、対象、プロジェクトの活動内容が変更になる可能性があります。

■寄付先の声

認定NPO法人 ReBit 代表理事 藥師実芳(やくし・みか)さん
トランスジェンダーだと自識した小学校6年生のとき、周囲にLGBTQ+の大人がいないように思えて、正しい情報も見つけられず、「自分っておかしいのでは」と不安と孤独でいっぱいでした。多様な性を通じ多様性を伝える本授業を全国の学校に届けることで、LGBTQ+だけでなくさまざまな違いをもつ子どもたちに「あなたのままで素敵」と伝えられたらと願っています。「カラーチェンジングコールドカップセットNOFILTER」をご購入いただいたみなさまに心より御礼を申し上げます。

■寄付先:認定NPO法人 ReBit

LGBTQ+を含めたすべての子どもがありのままの自分で大人になれる社会の実現を目指す、認定NPO法人(代表理事 藥師実芳、2014年3月認可)。学校・行政・企業でLGBTQ+やダイバーシティに関する授業/研修を1,300回、16万人以上に提供。多様な性についての教材作成や、LGBTの就活生ら約3,500名のキャリア支援を行っています。
ReBit公式サイト

■スターバックスのインクルージョン&ダイバーシティ– NO FILTER –

スターバックスは、お互いに心から認め合い、誰もが自分の居場所と感じられるような文化をつくることを大切にしてきました。“多様性”と“人間らしさ”を求めるインクルージョン&ダイバーシティのテーマは、「NO FILTER」。先入観や思い込み、偏見を持たず、人種、年齢、性別、役割や雇用形態、障がいの有無、個人の価値観などの違いを超えてすべての人を温かく迎え入れ、認め合い、そして一人ひとりが自分らしくいられることへの思いを込めています。

オウンドメディア「スターバックス ストーリーズ ジャパン」でさらに詳しくご紹介しています。

*受け入れ合う社会へ。スターバックスから広がるNO FILTER
*誰もが自分らしく輝ける社会へ。NO FILTERを語り合う社内LGBTQ+勉強会を開催

スターバックスはこれからもお客様と共に、フィルターのない誰もが歓迎され心地よく過ごせる居場所づくりと、自分らしく生きられる社会を実現する活動を続けて参ります。