2017/10/18

スターバックス 性の多様性に関する取り組みが評価され、
「PRIDE指標」最高評価の「ゴールド」受賞および「人事制度・プログラム」の最も優れた事例に選定

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社(本社所在地:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):水口貴文)は、任意団体work with Pride(ワーク・ウィズ・プライド、以下「wwP」)が主催する、企業や団体のLGBT*1などの性的マイノリティに関する取り組みを評価する日本初の指標『PRIDE指標2017』*2において、当社は5点満点である「ゴールド」の評価を獲得するとともに、当社の「性別適合手術のための特別休暇」制度が、特に優れた取り組みであるとの評価を受け、「人事制度・プログラム指標」におけるベストプラクティスに選定されました。

スターバックス コーヒー ジャパン
水口CEO

ひとりひとりの特長がさらに輝く会社、社会をつくりたい
今回受賞した企業・団体109社中、当社は「人事制度・プログラム指標」のベストプラクティスに選定され、受賞式当日には当社CEO水口がスピーチを行いました。
「スターバックスの基本理念のひとつに、『誰もが自分の居場所と感じられるような文化をつくります』があります。LGBTをはじめ様々な特長のある方々が一緒に働き、自分らしく輝いていく。そんな会社、世の中を作っていきたいと強く思っています」

プライバシーにも配慮した「性別適合手術のための特別休暇」制度を導入
今回ベストプラクティスとして評価されたのは、スターバックスが2017年1月に導入した「性別適合手術のための特別休暇」制度です。性別適合手術により連続して5労働日以上にわたり就業が困難であると会社が認めたとき、勤続年数に応じた日数の有給休暇が取得できる制度であり、制度導入前より既存の「長期傷病休暇」を適用した例は数件ありましたが、新たに設けました。トランスジェンダー社員への対応は申請があった場合の個別対応している企業・団体が多いところを制度化したという点や、数年単位で担当者が変わる企業が少なくないなか明示的に制度として導入されていることで運用が恣意的かつ属人的にならないことが期待され、今回のゴールド受賞およびベストプラクティスへの選出となりました。また同時期に「同性パートナーシップ登録」制度も導入し、申請のあった同性カップルに対し登録した同性パートナーを「結婚に相当する関係」「配偶者と同等」とみなし、これにより慶弔見舞等の特別休暇、育児や介護休職、転勤に伴うサポートなど、各種人事プログラムの対象を登録されたパートナーに拡大しています。2017年10月1日現在6名が登録しています。

多様性を尊重し、誰もが活躍できる居場所に
実際に制度を利用する社員からは、「制度が導入されたとき、自分よりも周囲の仲間が喜んでくれたことが嬉しかった」、「自分はオープンにしているが、オープンにできてない人が多くいると思う。その人たちのために何かしたいと思う」、「もともと企業文化として自然なことでもあり、同時にスターバックスだからこそ意味がある」との言葉が寄せられました。 これら制度の導入に際しては経営層・管理職層、人事本部全員に研修を行いました。現在は管理職研修の中でダイバーシティ教育の一環として継続的に実施しており、今後は店舗社員やアルバイトに向けての展開を検討しています。

スターバックスは、すべての従業員が共に働く仲間を「パートナー」と呼び合います。それは、人種、年齢、性別、役割や雇用形態、障がいの有無、個人の価値観などの違いを超えてお互いを尊重し認め合うという企業文化を象徴しています。今後も、多様化するパートナー一人ひとりが職場を自分の居場所と感じられ、能力を最大限発揮できる環境づくりに努めていきます。

*1  レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(性同一性障がいなど)の頭文字。性的マイノリティの中にはLGBT以外にも様々なアイデンティティを持つ方がいらっしゃいますが、便宜上性的マイノリティの総称として使用しています。
*2  『PRIDE指標』は、企業等の枠組みを超えてLGBTが働きやすい職場づくりを日本で実現することを目的に策定された指標であり、「Policy(行動宣言)」「Representation(当事者コミュニティ)」「Inspiration(啓発活動)」「Development(人事制度・プログラム)」「Engagement(社会貢献・渉外活動)」の5つの指標について評価が行われ、獲得点数によって「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の表彰が行われます。
指標詳細について