2018/03/20

苗木から、加工までのコーヒーの一生を体験できる
1億ドルを投じた研究成果などを無償で提供
「ハシエンダ アルサシア ビジターセンター」をコスタリカの自社農園内にオープン

持続可能な方法で栽培された最高品質のアラビカ種コーヒーが苗木から、加工、焙煎を経てカフェのこだわりの一杯になるまでのコーヒーの一生を体験できる46,000平方フィート(約4,273.5平方メートル)のビジターセンターが一般に公開されます。
倫理的な調達やコーヒーの交配種の革新的な研究へのスターバックスの取り組みについて学ぶこともできるこのビジターセンターは、スターバックスが1億ドルを投じた研究成果などを無償で提供する生産者支援プログラムの一環で、コーヒーを世界で初めての持続可能に調達された農作物にすることを目標としています。

スターバックスは、2018年3月7日にコスタリカのポアス火山の麓に広がる600エーカー(240ヘクタール)の自社農園であるハシエンダ アルサシア農園にビジターセンターをオープンしました。2013年より、ハシエンダ アルサシア農園はコーヒーの農園としてだけでなく、スターバックスのグローバル研究開発施設としても機能しています。この施設が一般にも公開され、来訪者はコーヒーの種が一杯の飲み物になるまでの過程を体験したり、スターバックスがこれまで20年以上にわたって支援・投資してきたコーヒーの栽培学の取り組みをじかに見学したりすることができるようになります。
スターバックスのエグゼクティブ・チェアマンのハワード・シュルツは、「スターバックスが世界中で展開するプレミアムな店舗エクスペリエンスと同じように、このハシエンダ アルサシアのビジターセンターもその雰囲気にどっぷりと浸かっていただける空間です。またスターバックスとして初めて、苗木の栽培からこだわりの一杯までのコーヒーの生涯をお客様に味わっていただくことができるようになりました」と言います。

スターバックスのレギュラー店舗およびプレミアムなスターバックス リザーブ® ロースタリー&テイスティングルームで展開される「サードプレイス」体験の設計で知られる、社内のデザインチームが設計した、46,000平方フィート約(4,273.5平方メートル)のビジターセンターは、訪れた人がコーヒーの生態系を詳しく学ぶことのできる体験型の施設です。施設内は自由に見学できるだけでなく、ガイド付きのツアーも利用でき、水洗加工施設やコーヒーを乾燥させるためのパティオのほか、コーヒーの苗木の栽培や、病気に強い新種が育つ温室、収穫期には真っ赤な実をつけるコーヒー畑もご覧いただけます。

このような実地型の体験は、ハシエンダ アルサシア農園で収穫されたコーヒーをその場で焙煎し、様々な抽出法で抽出したコーヒーをお楽しみいただけるスターバックスカフェでクライマックスを迎えます。このカフェでは、スターバックスのプレミアムなブランドとして展開するスターバックス リザーブ®からヒントに開発されたメニューが提供されています。

スターバックスのプレジデント兼チーフ・エグゼクティブ・オフィサーのケヴィン・ジョンソンは、「自社農園のおかげでコーヒー農家が直面している難題について体験を通して学ぶことができ、包括的なコーヒーの倫理的な調達への取り組みを加速させていくことにつながります。持続可能な栽培によって、将来の世代のためにコーヒーの未来を確実なものにしていく必要性は今までになく大きなものとなっています」と語ります。
これまで20年以上にわたり、スターバックスはコンサベーション・インターナショナルと共に倫理的な調達へのアプローチを築いていきました。この間、スターバックスは下記の大きな成果を成し遂げました。

●2015年の時点でスターバックスが倫理的に調達したコーヒーの比率が99%となりました
●世界9か所にファーマーサポートセンターを開設し、スターバックスとの取引の有無にかかわらず、現地のすべてのコーヒー生産者の栽培支援を行っています
●ICAFE(コスタリカコーヒー協会)との共同研究で開発した5つのコーヒーの交配種の苗木数千本を寄付しました
●2025年までに1億本を寄付することを目標に、これまで3,000万本のさび病に強い種のコーヒーの木を寄付しました
●5,000万ドルの生産者向け長・短期融資を行うためのグローバル・ファーマー・ファンドに資金を拠出し、これまで2,200万ドル以上を融資しました

このような取り組みはすべて、コーヒーを世界で最初の倫理的に調達された農作物にするという目標を支えるものです。2015年スターバックスは、コンサベーション・インターナショナルがとりまとめる90を超える業界団体、NGO、政府系団体の連合体であるサステイナブル・コーヒー・チャレンジの創設メンバーとなりました。このサステイナブル・コーヒー・チャレンジは、将来のコーヒーの持続的な供給に向けて業界をとりまとめ、生産者や労働者の繁栄と幸福、森林や水、土壌の保全を目指しています。

コンサベーション・インターナショナルのチーフ・エグゼクティブ・オフィサーであるDr. M. サンジャヤン氏は、「我々が飲むコーヒーは2,500万人の生産者の幸福、1,000万ヘクタールのコーヒー農園の健全性、そして自然がそれらを持続し続けることができるか、にかかっています。予測されている需要を満たすために業界は400万~1,400万トンものコーヒーを毎年増産しなければなりません。生産者が生産性を大幅に改善できなければ、業界はコーヒーの栽培面積を2倍に拡大しなければならなくなるでしょう。つまり、アイスランドの国土に等しい現在の広さから、コスタリカの4倍にするということです」と語ります。

ファーマーサポートセンター、そして今回オープンしたビジターセンターに加え、2012年以来スターバックスはライセンスパートナーであるプレミアム・レストランツ・オブ・アメリカとともに、コスタリカにスターバックス店舗を11店舗展開しています。1971年のシアトルでの初出店以来、コスタリカ産コーヒーはスターバックスのコアコーヒーの一つとして販売され、最近では限定のシングル・オリジンコーヒーであるハシエンダ アルサシア®が世界中のお客様にご好評いただきました。